ゆる3Dプラネタリウムをつくってみた
今回つくってみたのは、JavaScriptとthree.jsを使った、
「だいたい合っていて、気分が味わえる」3Dプラネタリウムです。
天文学的に厳密な計算や、専門的な星表処理を目指したものではありません。
夜空を見上げたときの感覚──
「空を一つの構造として眺める感じ」を、ブラウザの中で再現することを目的にしました。
結果として、単なるプログラミングを超えて、
「星空とは何を見ているのか」という理解そのものが、少し変わった気がしています。
ブラウザで動く、ゆる3Dプラネタリウム
今回つくったアプリは、ローカル環境でそのまま動作するシンプルなHTMLファイルです。
以下は、実際に動いているものをそのまま埋め込んだものです。
ドラッグして見回したり、時間を進めたりしながら、自由に触ってみてください。
UIはすべて隠すこともできるので、
画面いっぱいに「空」だけを表示することもできます。
基礎解説:このプラネタリウムは何をしているのか
このアプリの構造は、実はとても単純です。
- 巨大な球体(天球)を用意する
- その内側に星を配置する
- 時間に応じて、天球全体を回転させる
重要なのは、
星が動いているように見えても、実際には「見ている側」が回っている
というモデルを採用している点です。
これは、実際の天文学でも使われてきた、非常に古く、そして強力な考え方です。
応用・背景:ゆるくすることで見えてきたもの
今回のプラネタリウムでは、あえて多くの要素を省いています。
- 惑星の位置も「雰囲気重視」の近似
- 厳密な観測条件(大気・地形など)は考慮しない
その代わりに得られたのが、
星空全体を「一つの回転構造」として捉える感覚でした。
点としての星、線としての星座、
それらが貼り付いた一枚の球が、静かに回転している。
このシンプルなモデルだけで、
夜空の多くの振る舞いが説明できてしまうことに、少し驚かされます。
社会的意義・未来:正確さの手前にあるもの
近年の天文シミュレーションは、驚くほど精密になりました。
一方で、その精密さが「入口の高さ」になっている側面もあります。
今回のような「ゆるい」モデルは、
正確な答えを出すための道具ではありません。
しかし、
- 空を構造として眺める
- 回転という視点で理解する
- 触りながら考える
こうした体験は、
理解の入口としては、むしろとても強力だと感じました。
AIとプログラミングの組み合わせは、
こうした「考えるための道具」を、個人レベルで簡単につくれる時代を開いています。
まとめ:夜空を、モデルとして眺める
ゆる3Dプラネタリウムをつくってみて感じたのは、
夜空は「知識の集まり」ではなく、構造として理解できる対象だということでした。
星を覚えなくてもいい。
名前を知らなくてもいい。
ただ、空全体が一つの球として回っている、
その感覚を一度つかむだけで、見え方は大きく変わります。
もし夜、空を見上げることがあれば、
この「ゆるいモデル」を、ふと思い出してもらえたら嬉しいです。


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